フリーランスや個人事業主という働き方に興味を持っていても「辛いことがたくさんあるのでは?」と不安で、なかなか一歩を踏み出せない人も多いと思います。
また、独立を意識し始めたタイミングで「独立前にフリーランスは辛いのかどうかリアルな声を知りたい」と考えている場合もあるでしょう。
そんな方のために、フリーランス・個人事業主としての仕事における辛さ、キツさ、大変さについて実体験を交えて解説していきます。
私自身は個人事業主として4年ちょっと仕事をしていた経験があるため、聞きかじった話ではなく、フリーランスのリアルな辛さをお伝えできます。
この記事を読んで覚悟を決めるキッカケにしても良いと思いますし、逆に独立をやめる判断材料にしても良いと思います。
何らかの形で、私の過去の体験があなたの役に立てば幸いです。
フリーランスは辛いことがものすごく多い!
ご想像の通り、フリーランス・個人事業主といった働き方は辛いことがものすごく多いです。
「そんなことは想定の範囲内だ」といった声が聞こえてきそうですが、その想定の3倍くらい辛いことが多いと思っておいたほうがいいでしょう。
もちろん、楽しいこと、やりがい、ワクワク感など素晴らしい側面も非常に多いです。
ただ、最近ではSNSでフリーランスのインフルエンサーの方々が多く活躍されているため、フリーランスのキラキラした側面ばかりを見て独立を決意してしまう人も多い印象です。
ポジティブな情報はネットにも多いですが、実際にはポジティブな要素と同じくらいか、それ以上に辛いことも多い事実は認識しておくべきかと思います。
フリーランスの辛い・きつい・大変なところ 13選【実体験】
フリーランス・個人事業主としての辛さは山のようにありますが、ここでは13個に絞ってお話をしていきます。
「13個も…!?」と思うかもしれませんが、それくらい辛いことも多いのが現実です。
私の経験上、つらい・きつい・大変なところとしては、以下の13点が挙げられます。
- 収入が不安定で生活がキツイ
- 貯金がなかなかできなくて大変
- 収入・支出を正確に管理するのが大変
- 社会的な信用力が低くて辛い
- 自分自身を律するのが大変
- 有給や福利厚生が一切なくて辛い
- 本業以外の雑務もやる必要があって大変
- すべての責任を負わないといけないプレッシャーが辛い
- 仕事上の立場が弱くなりがちで大変
- 仕事とプライベートの線引きがなくて大変
- 常に勉強し続けなければいけなくて大変
- 辛さや愚痴をこぼせる相手がいなくてキツい
- 将来が不安で精神的にキツい
それぞれの辛さ・キツさ・大変さについて、実体験も交えて解説していきます。
収入が不安定で生活がキツい
ほぼすべてのフリーランスは、独立直後は収入が減り収入が安定しないため、生活がキツくなります。
実際、私も独立してから半年間くらいは貯金を切り崩しながら、そのお金を生活費に充てていました。
もともとそういう計画ではあったものの、実際に貯金を切り崩して生活していくのは想像以上にキツいと感じました。
毎月毎月、貯金残高がどんどん減っていく中で、仕事からの収入は想定よりも伸びていかない……そんなことは普通にあり得ます。
貯金がなかなかできなくて大変
収入が不安定になると貯金をするのが難しくなり、これも大変です。そもそも「生活費>収入」の状態のままでは物理的に貯金ができませんからね…。
ただし、多くの人が勘違いしがちなのですが、「生活費<収入」になれば貯金ができると思ったら、意外とそうでもないのです。
多少の余裕が出てくると、今度はそのお金を次なる事業に投資したり、自己学習に充てたりといった用途に使いがちです。(というか、そうあるべきだと思います)
収入が増えたら増えたで、もっと収入を増やすためにお金を使うため意外と貯金はできません。
収入・支出を正確に管理するのが大変
会社員の場合、プライベートなお金の流れだけを管理していれば生活が成り立ちます。
一方でフリーランスの場合は、プライベートなお金に加えて、仕事のお金もすべて自分で管理する必要が出てきます。
仕事に必要な経費の精算もそうですし、そもそも経費を捻出できるのかどうかも考えた上でお金を使っていく必要があります。
こういったお金の管理が苦手な人にとっては、収入と支出を管理するだけで大きなストレスを感じると思います。
社会的な信用力が低くて辛い
独立直後は社会的な信用力が一旦リセットされると思っておいたほうが良いです。
クレジットカード、ローンなどの審査は、会社員時代と比べて通らなくなります。それこそ、新卒の会社員よりも社会的な信用力はなくなる可能性もあります。
ただし、この点に関しては会社員のうちに対策することもできます。
実際、私の場合は独立する前に何枚かクレジットカードを作っておいたので、この点で苦労を感じることはありませんでした。
自分自身を律するのが大変
就業時間が決まっていないため、何時から仕事を始めて何時まで仕事をするかを自分自身で管理しなければいけなくなります。
自分に甘く、ついついサボってしまう癖がある人にとって、こういった自由な環境で仕事をするのは大変です。
また実際の話として、自分に厳しく自分を律することができる人ですら、自由な環境になった途端にサボり癖が出てしまうケースも多々あります。
私自身はある程度自分を律することができる人間だと思っていましたが、やはり独立時代はついつい甘えてしまい、仕事に身が入らなかったこともありました。
よほど自制心が強い人でないと、フリーランスとしてバリバリ仕事し続けるのは難しいのが現実です。
有給や福利厚生が一切なくて辛い
フリーランスは仕事を休めば収入はゼロですし、家賃補助やそのほかの福利厚生もありません。
いざ独立をしてみると、会社員の「有給」という制度のすごさを実感すると思います。
会社員であれば厚生年金も会社が払ってくれますし、パソコンなど仕事のための備品も用意してくれます。
フリーランスの場合は、何をするのも自分のお金を使う必要があります。
本業以外の雑務もやる必要があって大変
フリーランスになれば「自分の好きな仕事だけに集中できる!」と思っていたら、それは大きな勘違いです。
むしろ、フリーランスは本業以外の雑務もすべてやらなければいけないため大変です。
会社員なら、福利厚生の一環として年末調整をやってもらえますが、フリーランスは税務処理に関しても自分で確定申告を行わなければいけません。
そのほか請求書の発行や年金・税金などの支払いもすべて自分で処理をする必要があります。
これらの雑務に慣れないうちは、非常に面倒臭く感じるはずです。
すべての責任を負わないといけないプレッシャーが辛い
フリーランス・個人事業主の場合、最終的な責任者は自分自身になります。
仕事でミスをしたり、納期に遅れてしまったり、体調を崩して仕事に穴をあけてしまったり…といったことがあった際に、先輩や上司が代わりに責任を取ってくれることはありません。
言われてみれば当たり前に感じると思いますが、長年、会社員を続けていて「自分で責任を取ること」に慣れていない場合、このプレッシャーは想像以上に大きいと感じるはずです。
仕事上の立場が弱くなりがちで大変
あなたがどんなに優秀でも、フリーランスとしての実績や経験が乏しい段階では仕事の中で立場が弱くなりがちです。
言葉を選ばずに分かりやすく言うと「舐められやすい」のです。
取引先の企業規模が大きくなればなるほど、相手先のいち社員であっても「フリーランスに発注してやっている」といったスタンスで仕事をしてくる可能性も全然あります。(もちろん、全員がそういうスタンスで接してくるわけではありませんが)
このため、値引き交渉をされてしまったり、不利な契約を結ばされてしまったりは普通にあり得ます。
こういった風潮が正しいとは思えませんが、残念ながら事実として「会社の看板」は大きいため、力関係として「取引先の会社 > フリーランス」となってしまいます。
仕事とプライベートの線引きがなくて大変
自宅で仕事をする場合、いつでも仕事ができるため、プライベートとの線引きがなくなります。
取引先の会社が動いていない土日であっても「少しだけ仕事を進めておこう」といった気持ちが芽生えると思います。
特に、独立したばかりのときは収入も不安定なので、がむしゃらに仕事をし続ける人も多いです。
「仕事を好きでやっているので苦にならないだろう」という意見もありますが、大抵の場合この発言は365日ずっと仕事をした経験がない人が想像で言っているにすぎません。
実際に1日も休みなく働いてみると分かるのですが、好きな仕事も苦になる瞬間がきっと出てきます。
常に勉強し続けなければいけなくて大変
フリーランスとして売上を上げ続けるためには、常に勉強して自分のスキルを磨き続ける必要があります。
会社員であっても常に自己学習をしている人はいますが、会社の中で学び続けるのと、フリーランスとして一人で学び続けるのでは大変さが異なります。
会社員の場合、研修や勉強会など、会社から学習機会が与えられることも多いですし、先輩や上司からフィードバックをもらえることも多いでしょう。
一方でフリーランスの場合、自分で学習する機会を作っていかなければいけません。
また、微妙な仕事をしてしまった場合にフィードバックをもらえるわけではなく、単に継続取引に繋がらず、お客さんが離れていくだけのケースも往々にしてあります。
つまり、ダメな点を改善する機会に気づくこともできないのです。
辛さや愚痴をこぼせる相手がいなくてキツい
仕事が辛い、ミスをしてしまったという時に、同僚や上司と飲みに行って愚痴をこぼしあい、ストレスを発散することができるのは会社員のメリットです。
フリーランスの場合は、基本的に孤独な中で仕事をしていかなければいけません。
仕事のストレスが溜まった時に、同じ境遇の人たちと分かり合えるのは思っている以上にストレス発散に繋がるものなのです。
特に、会社員時代に飲みに行くのが好きだったり、人とコミュニケーションを取るのが好きな人にとっては、孤独であることを非常につらく感じると思います。
将来が不安で精神的にキツい
「このまま稼ぎ続けられるんだろうか…」、「何歳まで仕事ができるんだろうか…」といった将来への不安を抱えているフリーランスの人は多いです。
確かに、こういった不安は会社勤めをしていてもあるものです。
ただ、会社組織に所属している場合「他の部門がなんとかしてくれるだろう」とか「上司・先輩・同僚が頑張ってくれるだろう」といった感じで、良くも悪くも人に頼ることができます。
この点、フリーランスの場合は、すべてを自分で決めて、すべて実行しなければいけないため、将来への不安が大きくなりがちです。
また、仕事がうまくいっていない時ほど将来への不安が大きくなるため、ある程度、仕事が軌道になるまでの期間は精神的にかなりキツい状況が続きます。
フリーランスが辛いと感じた場合の5つの対処法
フリーランスは辛い事が多いのは十分に分かっていただけたと思いますが、辛さ・キツさに対して対処法がないわけではありません。
以下の対処法を意識することで、少しは辛さが解消されると思います。
とにかく仕事を頑張って収入を増やす
まぎれもない事実として、フリーランス・個人事業主の辛さの中で多くの割合を占めるのは「収入」です。
収入がすべてではありませんが、一定以上の収入を得られていれば、精神的にも余裕が生まれますし、貯金ができるなど物理的にも余裕が出てきます。
これに関しては、非常に抽象的な対処法になってしまいますが、とにかく仕事を頑張って収入を増やすしかありません。
私もそうでしたが、独立当初は貯金を切り崩しながら生活費に充てていました。そして、この状態が最初の難関だと思います。
このため、少しでも早く、まずは「収入 > 生活費」を目指して頑張っていくことが大切です。
複数の収入源から収入を得る
独立後の最初のステップとして「収入 > 生活費」になると、少し精神的な安定が出てきます。
ただ、収入の中身が一つの収入源からになってしまうのは宜しくありません。
例えば「大きい取引先が見つかって1社との契約で月30万円を継続でもらえる」といった収入のことです。
この収入自体は良いのですが、それだけに頼ってしまっていると1社との契約がなくなった時に無収入になってしまいます。
独立初期段階では収入の中身はどんな形であっても良いと思うのですが、少しずつでも収入源を増やしていく意識を持つことをお勧めします。
苦手な業務は外注化も検討する
雑務が大変で時間を使い過ぎてしまったり、精神的に参ってしまったりするくらいなら、外注化を検討するのも良いと思います。
例えば、経費処理を税理士に依頼する、などです。
ただし、完全に丸投げできない雑務も存在しますし、100%お任せでやってもらう場合はそれ相応の費用が掛かります。
先の例でいえば、税理士に月々数万円~10万円以上のお金を支払い続けるのは、駆け出しのフリーランスにとっては負担が大きいと思います。
同じ境遇のフリーランス仲間を見つける
よほど人間関係が苦手や人間嫌いでもない限り、同じ境遇のフリーランス仲間がいた方が良いと思っています。
家族や友人に仕事の愚痴をこぼしてストレスを発散するのも良いのですが、やはり、同じ境遇で同じような苦労をしている人のほうが話が通じやすいです。
当時の私の場合、人間関係のわずらわしさもあって会社員を辞めて独立をしたので、個人事業主時代はそこまで積極的に人的ネットワークを作ろうという意識はありませんでした。
それでも本当に気の合う人たちとは交流していましたし、そういった交流が精神的な支えになったのは事実です。
仕事をしない「休日」をつくる
どんなに仕事好きだったとしても、ずっと仕事だけをしていると精神的に参ってしまうこともありますし、肉体的にも辛いと思います。
その意味で、たまには自分で決めた「休日」を設けることも大切だと考えています。
どのくらい休むかは、そのときの収入状況などによっても変わってきますが、「日曜日だけは仕事をしない」など決めて、休日を作った方が良いと思います。
確かに、独立をして最初の半年~1年くらいは休みなしで働く期間も必要です。
とはいえ、その状態を2年、3年とつづけていくのは現実的には難しいため、どこかのタイミングで「休日」を設定した方が、結果的に長く健康的に働けると思っています。
フリーランスと会社員はどちらが大変なのか?
この記事を読んでいる方の中には、まだフリーランスとして働くかどうかを悩んでいる状況の方もいると思います。
仮にそんな状況だった場合、「結局、フリーランスと会社員はどちらが大変なんだろうか?」と思うこともあるでしょう。
これに関しては、人によるとしか言いようがないです。
ただ、以下のような点は、どんな人にとっても共通して、それぞれの立場のメリットと言えると思います。
収入の“安定さ”では会社員が間違いなく有利
毎月、一定額の給料をもらえる“安定さ”においては、フリーランスよりも会社員のほうが有利なのは間違いありません。
例えば、会社員の場合、仕事で大きなミスをしてしまっても「ペナルティとして来月の給料はゼロ円です」といったことは99.9%あり得ません。(一部の超ブラック企業ならあり得るのかもしれませんが…)
一方で、フリーランスの場合、仕事で大きなミスをして納品を完了できなかった…などがあれば、取引先から売上を受け取れない可能性もゼロではありません。
あとは、単純に今月は仕事が取れなくて売上がないといったことはあります。
このため、フリーランスは「来月の給料がゼロ円」といったことは普通にあり得ます。
会社員の有給や福利厚生は神制度
会社員のときは当たり前のように享受していた福利厚生も、フリーランス・個人事業主になって福利厚生がなくなると、そのありがたみが痛いほどよく分かるはずです。
例えば、1日なにも仕事をしなくてもお金がもらえる「有給」は神制度でしかありません。
フリーランスの場合、仕事を休めばイコール収入減だからです。
自由度はフリーランスの方が圧倒的に大きい
会社員でいるメリットは大きいのですが、一方でフリーランスにも大きなメリットはあります。
それは、何よりも自由であることだと私は考えています。
どんな仕事をするか、誰と仕事をするか、いくらで仕事をするか、など、すべてを自分で決められる自由があるのは大きすぎるメリットです。
会社員の場合、組織の方針で自分が納得いっていない取り組みをさせられたり、会社の利益のために顧客の利益にならない商品を売らされたり、といったこともあるでしょう。
しがらみを完全に無視できるのは、フリーランスの最大のメリットだと言えます。
フリーランスに向いているのはこんな人
「フリーランスとして働くのが良いのか、それとも会社員として働くのが良いのか」
個々人の性格や適性によって、答えは人それぞれだと思っています。
ただ、私自身の経験やいろいろなフリーランスの方と接してきた結果、フリーランスに向いているのはこんな人なのでは?と思います。
これがすべてではありませんが、もしあなたが「自分はフリーランスに向いているんだろうか」と不安に思っていたら、一つの参考材料にしてみてください。
辛い状況でも楽しめる性格の人
この記事で散々お伝えしてきていますが、フリーランスとして働く場合、想像している以上に辛いことが多いです。
辛さを感じず、まったく苦労もせずにフリーランスとしてご飯を食べられるようになった人は、私が知る限り一人もいません。
ですので、独立して仕事をすると考えた時点で、辛さの大小や期間は違っていても、必ず辛い状況が訪れると思っておいた方が良いでしょう。
たとえ、辛い状況であっても「いつかは報われるはず」、「辛くてもいつかはこの経験を笑い話にできるはず」といった考え方ができる人でないと、辛い時期に病んでしまうのではないかと思います。
根本的にはポジティブな人
辛い状況や大変な状況に陥ると、落ち込んだり、ネガティブになったりすると思います。
一時的にネガティブになってしまうのは人間なので仕方がないと思いますが、数日経ったらまたポジティブに前を向いて頑張れる人のほうがフリーランスには向いています。
「寝たら嫌なことを忘れられる」くらいの性格の方が無駄なストレスを抱えなくて済みます。
自分の取り組んでいる事を信じられる人
フリーランスという働き方が広がってきたとはいえ、会社員として働いている人の数と比べれば、フリーランスはかなり少数派です。
世間の目や人と違うことをやっていても、自分自身を信じられる人でないとフリーランスとしてやっていくのは厳しいと思います。
他人の目を気にしない、人と違うことをやっていることが好き、といった人の方がフリーランスには向いています。
一人で過ごすのが苦にならない人
会社員と比べると、フリーランスはどうしても孤独になりがちです。
それこそ、1日中誰とも会話せずにひたすら仕事をする…なんて日も普通にあります。
黙々と一人で過ごすことが苦にならない人のほうがフリーランスには向いています。
学習・成長するのが好きな人
義務感から学習するのではなく、学習すること自体が好きな人のほうがストレスなくフリーランスを続けていけます。
業務に必要な資格取得のための勉強など、会社員の場合、学習することを会社から半ば強制される場合こともあると思います。
そういった環境での学習にしか慣れていないと、強制力がなくなった途端、学習するのが面倒になってしまうはずです。
このため、会社員時代から、自主的に学習している人のほうがフリーランスになってからも苦労せずに自己学習ができると思います。
フリーランスに向いていないのはこんな人
逆に、下記のような人はフリーランス・個人事業主といった働き方には向いていないのではないかと思います。
向いていないからと言ってダメなわけではありませんが、フリーランスになること自体を考え直したり、自身の性格を直したりすることも検討しても良いのかもしれません。
決められた仕事をこなすのが好きな人
フリーランスとして仕事をする場合、当然ですが業務マニュアルもありませんし、仕事の手順を決めるのも自分自身です。
やり方が自由であることを楽しめる人にとっては良い環境ですが、決まっていることを正確にこなすのが得意・好きな人にとっては、大きなストレスを感じると思います。
雑務をやるのが嫌いな人
アシスタントを雇ったり、完全に外注化をしない限り、フリーランスは雑務もやる必要があります。
例えば、経費処理や支払処理などです。
こういった雑務が苦手でわずらわしいと感じる人は苦労するでしょう。
雑務ですら「自分が知らないジャンルの知識が身につく、経験できる」と楽しめる人でないと、フリーランスに向いていないと思います。
変化に対する適応力がない人
やっている仕事も、仕事のやり方も、常に変化を求められるのがフリーランスという働き方です。
取引先からの要求がコロコロと変わることもあるでしょうし、市場の変化によって仕事自体を変えないといけない場合もあるでしょう。
さまざまな変化に対して、ストレスを感じすぎる人だと、フリーランスの仕事に疲れてしまうと思います。
孤独な環境で仕事をするのが苦手な人
日々、仕事中に雑談をしたり、毎日仕事終わりに飲みに行ったり、人とのコミュニケーションを大切にする人の場合、フリーランスという働き方は辛いと思います。
仕事のやり方にもよりますが、基本的には孤独な環境で仕事をすることが多いためです。
実際に「チームで仕事をしたい」といった理由で、フリーランスから会社員に転職する人もいますので、この点は自分の仕事スタイルに合わせた働き方でないとストレスが大きくなりがちです。
仕事のプロセスも評価して欲しい人
会社員の場合でも「うちは結果でしか評価しない」といった厳しい会社にお勤めの方もいると思います。
ただ、100%結果でしか判断されない会社は、ほぼこの世に存在しないと思っています。
なぜなら、今月どんなにヘマをしても来月の給料くらいはもらえるのが会社員だからです。
それはある意味、会社が仕事の「プロセス」を評価してくれているからです。
一方で、フリーランスの場合は完全に結果でしか判断されません。
納品物がしょぼければ契約を打ち切られますし、どんなに時間をかけて作ったプロジェクトであっても売れなければ売上はゼロです。
このため「しっかりと仕事のプロセスも評価して欲しい」という考えが強い人にとって、フリーランスの働き方は合わないと思います。
重要なのは「仕事を通じて何をやりたいか、どうなりたいか」
この記事を読んでいるあなたが、これからフリーランスになろうか悩んでいるのであれば、まず考えて欲しいのは「フリーランスになって何をやりたいのか、どうなりたいのか」ということです。
これに対する答えがしっかりしていないと、いざフリーランスとして独立してから後悔してしまう可能性もあります。
あなたは本当にフリーランスになる必要があるのか?
最近はSNSでフリーランスに関する情報を発信する人が増えたため、フリーランスという働き方に興味を持つ人が多くなっていると感じます。
それ自体は悪いことではないと思いますが、あまり何も考えずに「なんとなくフリーランスになってみよう」といった人も増えてしまっているのは良くない傾向だと思います。
「自分が本当にやりたい事はフリーランスでしか実現できない」、「独立をして自分の力を試してみたい」など、理由は何でもいいのですが、フリーランスにならなければ実現できない何かがない状態で独立するのは、はっきり言ってお勧めしません。
それこそ、実はフリーランスになる必要がなかったのに、SNSの情報を見てなんとなくフリーランスになって後悔してしまってからでは遅いと思います。
まずは自分が仕事に求めることを明確にすべき
独立をしてフリーランスになるのも、会社員を続けるのも、転職をするのも、結局は「あなたが仕事に対して何を求めているか」が重要だと思っています。
その答えに正解はなく、人それぞれ答えが異なるはずです。
ただ、まずは「仕事に求めるモノ」を明確にしてからでないと、いざ独立した後で「自分がやりたいことはこれじゃなかった…」といった状況にもなりかねません。
また、しっかりと「仕事に求めるモノ」と向き合うことで、会社員として別の会社に転職した方が自分の希望を叶えられることもあると思います。
「やっぱりフリーランスでしか自分のやりたいことは叶えられない!」という結論ももちろんあるでしょう。
それはそれで独立する踏ん切りがつきますし、独立後に辛い状況になったとしても頑張る原動力になるはずです。
フリーランスになって後悔したら会社員へ戻ればいいだけ
せっかく独立という一大決心をするのならば、できるだけ後悔のない選択をして欲しいと思っています。
ただ、十分に考えた上で独立したけれど、辛すぎてフリーランスを辞めたくなってしまった…といった気持になることもあるかもしれません。
また、独立したいと思っていてもなかなか踏ん切りがつかない人もいると思います。
そんな人にお伝えしたいのは、独立してフリーランスになり、もしその後、後悔してしまったとしても、会社員へ戻る(転職する)選択肢も普通にあるということです。
万が一、フリーランスとして上手くいかなかったとしても、その後のキャリアは続いていくので過剰に心配する必要はありません。
この記事の最後に、そのことだけは覚えておいて欲しいと思っています。