フリーランス・個人事業主が正社員に転職するための全手順【保存版】|書類・面接・内定後まで

フリーランス・個人事業主が正社員に転職するための全手順【保存版】

フリーランス・個人事業主として働いている人が、「正社員に転職(再就職)しよう」と考えた場合、一般的な会社員→会社員への転職とは異なるアプローチが必要になります。

この記事では、実際に個人事業主として4年以上、働いていた私が、正社員に転職した経験をもとに「フリーランス・個人事業主が正社員に転職するための全手順」を解説していきます。

もし、まだフリーランスを続けていくか、会社員に転職するか迷っている場合は、まず以下の記事を参考にしてみてください。今後のキャリアの方向性を決めるヒントがあると思います。

フリーランスを辞めたいと思ったらまず何をすべきか?判断基準と次の一歩を具体的に解説

すでに「正社員に転職する」という意思が固まっている場合は、ステップバイステップでやるべき事・ポイント・注意点などを以下で解説していきます。

目次(タップで該当箇所へ移動) 非表示

  1. フリーランス・個人事業主から正社員への転職の軸を決める
  2. フリーランス・個人事業主の転職ルートと選び方
  3. 履歴書と職務経歴書を準備する
  4. フリーランス・個人事業主が転職エージェントを最大限活用するコツ
  5. 求人検索と応募のポイントは“数”
  6. フリーランス・個人事業主が転職面接で意識すべきこと
  7. 内定が出てから入社までの流れ・やるべき事
  8. 入社までの事務手続きについて
  9. フリーランス・個人事業主から会社に入社したときの正しい立ち回り方
  10. フリーランス・個人事業主が正社員に転職する際のQ&A
  11. まとめ:まずは転職サイトに登録して一歩を踏み出してみるのもアリ

フリーランス・個人事業主から正社員への転職の軸を決める

具体的な転職活動を行う前にやるべきことがあります。、まずは正社員・会社員へ転職をスムーズに進めていくために、転職の軸や活動の方向性を整理していきましょう。

 

志望軸を言語化する(職種・業界・勤務地・年収・副業可否)

正社員への転職にあたり、まずは以下について自分自身がどのような希望を持っているか整理します。

  • 職種
  • 業界
  • 勤務地
  • 年収
  • 副業可否

職種については、基本的にはフリーランスとして働いている内容と同じ職種のほうが転職成功率は高くなります。例えば、フリーランスのWebデザイナーなら、Webデザイナーの正社員へ応募するイメージです。

正社員になってもフリーランスでやっていた事業を継続したいか否かによって、副業可否に対する考えは異なります。ただし、のちほど詳細を解説しますが、副業するかどうかはあなたの中で決めておけば良いです。実態として「副業可」の会社でなくとも、物理的に副業することは可能なので、あまり気にしなくても問題ありません。

 

いつまでに転職活動を終わらせるかを決める

フリーランス・個人事業主としての収入が少なく生活が苦しい場合、現実的に「あと何ヶ月、生活できるか」を冷静に見極めた上で、いつまでに転職活動を終わらせる必要があるかを決めていきます。

一方で、収入面での問題は特になく、普通に生活できている場合でも転職活動のスケジュールは決めておくべきです。むしろ、収入的に問題がない場合、グダグダと転職活動を継続してしまう可能性があるため注意が必要です。

無駄に転職活動を長く続けることで、転職に対するモチベーションが下がり、内定率も下がっていきます。面接の場で「いつから転職活動をしているのか?」を聞かれた際に、転職活動の期間が半年、1年と経過していると、「本気度が低い求職者なのでは」、「優秀ではないので内定がもらえないのでは」と見られるリスクがあります。

「正社員へ転職する」と決めたのであれば、3ヶ月以内くらいを目安に転職活動を終わらせるつもりで動いたほうが良いでしょう。

 

取引先の正社員に転職するのは可能性を狭めるので非推奨

フリーランスとして発注を受けていた企業がある場合、その企業への転職を考える可能性もあると思います。

しかし、個人的には取引先への転職は基本的にはお勧めしません。理由はシンプルで、もっと良い条件(年収・仕事内容など)で転職できる可能性があるのにもかかわらず、自分の可能性を狭めてしまうからです。

私自身、個人事業主から会社員に転職するときに、知り合いの社長さんから「社員にならないか」と誘っていただいたことがありました。私の場合、仕事内容なども加味してお断りしたのですが、その後、普通に転職活動をして就職した会社のほうが、年収で言えば結果的に100万円以上も良い条件でした。

もちろん、取引先の正社員になることで、業務内容をある程度わかっていたり、転職活動の苦労をしなくても良かったりするメリットはあります。ただし、繰り返しになりますが、安易に取引先に就職してしまうと、もっと良いキャリアを築けた可能性を自ら捨ててしまうケースもあることは覚えておいてください。

 

フリーランス・個人事業主の転職ルートと選び方

転職活動の大枠の方針が決まったら、次に転職活動を行う方法を考えていきます。応募ルートや進め方を選択する形です。

 

主要な転職ルートの種類

正社員への転職ルート・求人への応募は、主に以下の方法があります。

  • 紹介/取引先
    → 友人・知人経由の紹介や取引先への就職
  • SNS転職
    → 自身のSNSで転職したい旨を宣言し、声をかけてもらう
  • 企業への直接応募
    → 興味がある企業のホームページから応募
  • 転職サイト
    → 転職サイト経由で興味がある企業へ応募
  • 転職エージェント
    → 転職エージェント経由で応募する

 

フリーランス・個人事業主の転職活動はエージェント活用がおすすめ

会社員から会社員への転職や、すでに何度も転職を経験している方であれば、どのルートで転職活動をしても良いでしょう。

ただ、フリーランス・個人事業主の場合、特に転職活動が初めての場合は、転職エージェントを使うほうが転職成功確率が高くなると思います。転職エージェントを活用するメリットは以下の通りです。

  • 最近の転職市場動向の情報を教えてもらえる
  • 職務経歴書の添削指導をしてもらえる
  • あなたにマッチした求人票を出してくれる
  • 面接の受け答えの練習に付き合ってもらえる
  • 選考の合否の理由を教えてもらえる
  • 転職活動のモチベーション維持の手助けになる

これらの転職支援をすべて無料で受けられるのでメリットは大きいです。

 

なによりもフリーランス・個人事業主の場合、職務経歴書の書き方や面接での受け答え、注意するポイントなどが、一般的な会社員から会社員への転職とは異なります。フリーランス特有のつまづくポイントについて転職エージェントの支援を受けたほうが失敗を避けられます。

実際、私自身は個人事業主から正社員へ転職するときに転職エージェントを活用したおかげで、納得のいく転職活動ができました。当時、知り合いの社長さんの会社に就職するよりも、年収で100万円以上も良い条件で正社員になれたのは、転職エージェントのおかげと言っても良いと思います。

 

転職エージェント+直接応募などの併用はOK

転職活動のベースはエージェントを利用しつつも、以前から興味があった企業に関しては自分自身で直接企業のホームページから応募してみるのはアリです。直接応募に限らず、「転職エージェントと転職サイトを併用する」、「転職エージェントを利用しつつ、知人経由でも探してみる」など併用して進めていくのは割と一般的に行われていることです。

とはいえ、あまりにも求人応募のルートを増やしてしまうと、管理しきれなくなってしまう場合もあるので、それだけは注意しましょう。

 

履歴書と職務経歴書を準備する

どのようなルートで転職をする場合でも履歴書・職務経歴書は必要になります。また、転職エージェントを利用する場合でも事前に応募書類を下書きレベルでも作っておいたほうが転職活動がスムーズに進みます。

ここでは、私の実体験をもとに応募書類におけるフリーランス・個人事業主特有の注意点についても解説していきます。

 

履歴書は「事実情報を整理するだけの書類」

履歴書の位置づけは、あくまでもあなたに関する事実情報をわかりやすく整理した書類です。自己PRの要素はほぼなく、以下のような事実情報を記載するものです。

  • 名前、住所、生年月日、年齢などの個人情報
  • 連絡先
  • 証明写真
  • 出身大学や直近の勤務先などの経歴情報
  • 持っている資格・免許
  • 趣味・特技

 

経歴の詳細や志望動機のPRに関しては「職務経歴書」で別途書けば良いので、履歴書は個人情報が正確に伝われば問題ないでしょう。

一点だけ注意点を挙げるとすると、証明写真はスピード写真ではなく、きちんとプロのカメラマンに撮影してもらったほうが良いです。

そこまでお金をかける必要はないので、近所の写真館などで撮ってもらうだけでも十分です。それでもスピード写真でテキトーに撮った写真より、まともなクオリティの写真になります。

 

職務経歴書は「自分の経験・経歴をPRする書類」

企業に応募した際に書類選考として主に見られるのは、職務経歴書です。このため、「職務経歴書にどのような記載を行うか?」で書類選考の通過率は変わってきます。

職務経歴書には、社会人になってから所属した各会社、フリーランス・個人事業主としてどんな仕事をしてきて、どんな成果を出し、どんなスキルを得たか、をわかりやすく記載します。

 

ポイントは、企業の採用担当者から見たときに「あなたの職務経歴・経験・スキルが、自社の求めている求人内容とマッチしているか」です。

例えば、フリーランスのシステムエンジニアとして働いている人が、企業のSE職に応募すればキャリアとして一貫性が誰にでも分かります。加えて、職務経歴書に書かれている言語や開発領域・経験などが求人として求められているスキルに合致していれば書類選考の通過率が高まります。

つまり、あなたが今後、応募しようと思っている職種・業界・業種にマッチした職歴やスキルを押し出したほうが通過率は上がりやすいということです。

 

フリーランス・個人事業主特有の書類記載のポイント

フリーランス・個人事業主の方が職務経歴書を作成する場合、会社員の人とは異なるポイントや注意点があるため補足しておきます。

 

年商&年収の記載に対する考え方

フォーマットにもよりますが、履歴書・職務経歴書に「年収」を記載する欄がある場合、年商(売上)・年収の両方を記載しておくほうが良いと思っています。(私はそうしていました)

例えば、履歴書に「年収欄」しかない場合は年収の欄に「年商」を記載して、備考欄や特記事項に「フリーランスとしての年収を○○○万円と記載しておりますが、年収に換算すると○○○万円です」などと補足しておきます。

年商も数字で語れる実績として捉えてもらえる可能性が高いため、一つのアピールポイントになり得るからです。

 

会社員としての経歴は積極的に記載する

フリーランス・個人事業主になる前に会社員としての就業経験がある場合は、しっかりと記載したほうが良いですし、ひとつのアピールポイントにもなります。

選考側の企業としては大なり小なり「この人はフリーランス以外の働き方にも対応できるのか?」という点を不安視しています。「私は会社員として勤務した経験もあります」という事実とその記載は、この不安を払しょくする要素になります。

 

さらにフリーランス・個人事業主向けに履歴書・職務経歴書の書き方を詳しく知りたい場合は、以下の記事でより深く解説していますので、参考にしてみてください。

フリーランスのための履歴書・職務経歴書の書き方のコツ

 

フリーランス・個人事業主が転職エージェントを最大限活用するコツ

フリーランス・個人事業主が転職活動を行う場合、個人的には転職エージェントを使うことをお勧めしています。ここでは転職エージェントを使う場合に、転職活動を有利に進める方法についてお伝えします。

 

転職エージェントを活用した転職活動の流れ

転職エージェントを活用する場合、以下のような流れで転職活動が進んでいきます。

  1. 転職エージェントへ登録する
  2. キャリアアドバイザーと初回面談を実施する
  3. 履歴書・職務経歴書の添削を受ける
  4. あなたにマッチする求人を出してもらう
  5. 求人に応募する
  6. 企業との面接を行う
  7. 内定が出れば条件面談を実施する
  8. 入社する

転職エージェントは企業側からお金をもらっているビジネスモデルなので、求人側(利用者側)はすべて無料で利用できます。

例えば、あなたが転職エージェント経由で企業に入社すると、あなたの年収の20~30%ほどを「紹介料」として、企業はエージェントに支払います。(あなたの年収が減るわけではないので、その点は安心してください)

 

重要なのはキャリアアドバイザーとの初回面談

転職エージェントへ登録をすると、エージェントの担当者(キャリアアドバイザー)が付きます。この人と面談を行い、転職活動の進め方、今後のキャリア、あなたがどんな求人を求めているかについて相談していきます。

転職エージェントは成果報酬で企業側からお金をもらっているビジネスモデルなので、入社までをサポートしないと売上が立ちません。もちろん、表向きはそんなことは言いませんが、売上の観点だけで言えば、「転職する気がない求職者はサポートをしても意味がない」わけです。

つまり、初回面談の時点で以下のように立ち振る舞う必要があります。

  • 転職する意欲が高い
  • 積極的に転職活動をしていきたい
  • 良い会社から内定が出ればすぐにでも転職したい

 

よくネット上で「転職エージェントと面談をしたけれど、ぜんぜん求人を出してもらえなかった…」みたいな愚痴をこぼしている人がいますが、あれはエージェント側から「あ、この人は転職する気がないな」と認定されているケースがほとんどです。

手厚いサポートを受けたいのであれば、初回面談時からしっかりと転職に対する意欲を見せるのが大切です。

 

手厚いサポートを受けるための初回面談のやり方

転職エージェントとの初回面談実施までに、履歴書・職務経歴書は用意しておくのがポイントです。この段階では完璧に仕上げる必要はなく、7~8割の完成度でも問題ありません。これがエージェントの担当者から「転職意欲が高い」と認識してもらう第一歩です。

面談の中で聞かれるのは以下のような項目です。

  • 転職を考えたきっかけ
  • これまでのキャリアで何をやってきたか
  • どのような業界・職種に興味があるか
  • 転職先の条件(勤務地・年収など)

転職エージェントとの面談は、あくまでも“面談”であって、面接ではありません。このため、変に取り繕わずに本当のことを伝えれば問題ありません。

重要なのは、転職意欲を聞かれた際に「良い会社があれば、すぐにでも転職したい」というスタンスです。

 

フリーランス・個人事業主が転職エージェントを使い倒すポイント

転職エージェントを上手く活用するためには、キャリアアドバイザーとの相性も重要です。

会社員→会社員への転職と違って、フリーランス・個人事業主→会社員への転職はまだまだマイナーです。職務経歴書の見せ方や面接でのポイントも少し異なってくるため、できればフリーランスの転職活動を手伝ったことがあるキャリアアドバイザーに転職サポートをしてもらうほうが良いでしょう。

これに関しては、ずばり「過去にフリーランス・個人事業主から会社員への転職をサポートされたことはありますか?」と聞いてみても良いと思います。

 

求人検索と応募のポイントは“数”

転職エージェントとの初回面談が終わると、あなたの希望やキャリアにマッチした求人を紹介してもらう段階になります。ここでは、どのような考え・スタンスで求人応募を行っていくのが良いかを解説します。

 

少しでも興味がある求人には応募してみる

よほどハイスペックの人材でもない限り、転職活動における書類選考の通過率はそこまで高くありません。例えば、平均的なスペックの人が10社の求人に応募したときに、7~8社から面接に呼ばれる…といったことはないと思っておいたほうが良いです。(ちなみに、当時、私が個人事業主→会社員へ転職時の書類選考通過率は37%くらいでした)

はじめて転職活動をする場合、「求人応募をしすぎたら面接に呼ばれすぎて時間が取れず大変になるのでは…」と心配するかもしれません。ただ、実際にそういう状況になることは稀なので、どんどん応募してみるスタンスのほうがチャンスを逃しにくくなります。

応募自体は無料でできますし、極論、そこまで興味がない会社であっても面接の練習として場慣れすることもできるので、求人応募は考えすぎずにやっていったほうが良いと思います。

 

エージェント任せではなく自分でも求人検索する

ほとんどの転職エージェントでは、あなた自身でも会員サイトにログインして求人を検索する機能を提供しています。

キャリアアドバイザーが初回面談を通じてわかった、あなたの強みや志向にマッチする求人を出してくれますが、たった1回の面談であなたの考えを理解してもらうのは不可能です。このため、自分自身でも興味がある業界や会社などを調べて、求人があれば積極的に応募していくことをお勧めします。

応募数が増えていけば、キャリアアドバイザー側に対して「あなたがどんな求人に興味があるか?」が伝わるため、その後に紹介してもらえる求人の質も上がっていきます。

 

フリーランス・個人事業主が書類選考に通過しやすい会社とは?

基本的にはあなた自身が、仕事をしていきたい業界・業種、頑張ろうと思える会社に応募する形で良いと思います。前提はそれで問題ありませんが、少しでも早く内定を取りたいのであれば、フリーランス・個人事業主が書類選考に通過しやすい会社に応募してみるのもアリです。

フリーランス・個人事業主が書類選考を通過しやすい企業は、ずばり、スタートアップ・ベンチャー企業です。

私自身が個人事業主から会社員に転職する際に、スタートアップ・ベンチャー企業は書類選考も面接も通過しやすい傾向がありました。これらの企業は、まだルールや仕事の進め方が十分に整っているわけではなく、フリーランスのように自分自身で意思決定を行い、自力で頑張ってきた経歴を高く評価してくれるからです。

また、それらの企業で創業者が社長の場合、最終面接での評価も高くなる傾向があります。企業としての規模は全く違うとはいえ、小さな単位でも経営的な視点を持って、実務に取り組んできたフリーランスをきちんと評価してくれることが多いです。

この軸で応募する企業をすべて選ぶ必要はありませんが、内定を取ることを目的にした場合、一つの情報として知っておいて損はないと思います。

 

フリーランス・個人事業主が転職面接で意識すべきこと

書類選考に通過すると、いよいよ面接での選考が始まっていきます。転職の場合、一般的に面接での選考は2~3回で内定が決まることが多いです。

ここでは一般的な面接ノウハウやテクニックと、フリーランス・個人事業主だからこそ気を付けるべき転職面接の場での立ち居振る舞いについて解説していきます。

 

転職面接で聞かれる代表的な質問例

転職面接の場合、新卒採用の時とは異なり、あまり奇抜な質問をされることはありません。以下のような質問内容が一般的です。

  • これまでの経歴・キャリアについて
  • 過去に所属した各企業への入社理由・退職理由
  • なぜ、転職活動をしようと思ったのか
  • 今までにどんなスキルを身に着けてきたか
  • あなたの強み・弱み
  • 仮に入社したらどんな貢献ができるか
  • 今後どのようなキャリアを思い描いているか

一部の質問は例外がありますが、基本的には質問に対してはPREP法で回答するのが良いと思います。

PREP法とは、Point(結論)→ Reason(理由)→ Example(具体例)→ Point(結論)の順で話方法で、相手に分かりやすく、説得力をもって伝えられるコミュニケーション方法です。

例えば、「あなたのキャリアにおける一番の強みはなんですか?」と聞かれた場合、以下のように回答するイメージです。

  • Point(結論):私の一番の強みは○○です
  • Reason(理由):なぜなら、△△の経験から○○のスキルを得られたと考えているです
  • Example(具体例):~中略~という経験があり、その際に○○のスキルが身に付きました
  • Point(結論):この○○の強みは、御社に入社させていただいた際に□□の部分で貢献できると思います

すべての質問にPREP法で回答する必要はありませんが、大枠はこの流れで質問への回答を準備しておくと面接の場で落ち着いて回答ができると思います。

 

「なぜ会社員へ戻るのか?」に対する回答は必須

フリーランス・個人事業主が会社員へ転職する場合、面接の場において、ほぼ100%の確率で「なぜ、いま改めて会社員へ戻ろうとしているのか」という質問を受けることになります。

この質問に対する納得感のある回答を用意しておくことが、転職面接を無事に通過するキーポイントになってきます。

本音の部分では「売上が厳しくて生活がきつい」、「住宅ローンに通らず将来が不安になった」など、現実的な理由はあると思います。ただ、これらの理由だと、面接官が理由を聞いたときに「自己中心的な回答だな…」と判断されてしまう懸念があります。

本音がどのような理由であったとしても、それらの理由をもっとポジティブに言い換えて面接の場で伝えたほうが良いです。

例えば・・・

  • 現状の働き方だと生きるために売上を立てる生活になっている。もっと仕事を通じて社会に貢献できるような働き方をしたいと考えた。
  • これから5年、10年先のキャリアをもう一度考えたときに、○○の方向性で社会に貢献していきたいと思い、それであればフリーランス・個人事業主よりも会社に所属したほうがキャリアの可能性が広がると考えた。

 

本当の転職理由がどんなにネガティブであっても、あくまでも「面接」とは、本音と建前をうまく使い分けて、あなた自身という商品を相手先企業に売り込む場です。嘘をつくのはNGですが、あなたの中にあるネガティブな理由を見せずに、ポジティブな理由だけを見せるのは決して悪いことではありません。

私自身、個人事業主から会社員へ転職したのは「売上がきつくなり、このままでは生活できない…」という危機的な理由が一番大きかったです。しかし、どう考えてもネガティブすぎる理由なので、面接の場では一切そんなことは言わず、もっとポジティブな転職理由を伝えるようにしていました。

 

転職面接の場でフリーランス・個人事業主が伝えるべき要素

会社員→会社員への転職活動よりも、フリーランス・個人事業主→会社員への転職活動のほうがハードルが高くなる理由は、大なり小なり面接官がフリーランス・個人事業主に対して偏見を持っているからです。

誤解を恐れずに言えば、同じようなスキル・経歴の求職者がいた場合、「前職がフリーランスよりも会社員の人を採用しておいたほうがリスクが少ない」と考えます。

事実はどうであれ、フリーランスに対しては「協調性がないのでは…」、「会社員としてやっていけるのだろうか」、「また少ししたら独立するのでは?」といった不安が付きまといます。

逆に言えば、これらの要素に対して面接の場で質問を受けた場合に、きちんと「問題ないですよ」と伝えられるエピソードを準備しておくべきです。

  • 協調性があることを証明する経験や経歴
  • (会社員経験があるのなら)その時代の話も積極的に盛り込み、会社員として働いているイメージを持ってもらう
  • 今後は独立せずに会社員として頑張っていく意思を伝える

これらを通じて、先回りして面接官の懸念を払しょくしておくことが重要です。

 

副業や再独立の可能性についての正しい答え方

フリーランス・個人事業主としてやってきた仕事内容にもよりますが、会社に入社してからでも続けられる業態・業種の場合、「入社後も今の仕事を副業・兼業として続けるつもりか」、「また独立する可能性はあるか」を聞かれるケースがあります。

もし、面接の場でこれ系の質問を受けた場合、答えは一択で「特に副業・兼業として続けるつもりはなく、会社員としての仕事に集中して1日でも早く戦力になりたい」、「今後は独立するつもりはなく、御社の仕事で貢献していきたい」と答えるべきです。これに関しては、100%この回答が正解だと考えています。

なぜなら、「落ち着いたら副業をやりたい」、「場合によってはまた独立も検討する」といった回答は、企業側の面接官からプラスに評価されることは1ミリもないからです。面接官の立場からすれば、自社に入社して全力で自社に貢献して欲しいと考えているわけなので、当然といえば当然です。

 

最近は、社会的に副業・兼業も認められてきつつあり、会社によっては副業OKの会社も増えてきています。仮に、そういった会社を受ける場合でっても、先の回答は変えなくて良いと思っています。

理由はシンプルで、副業・兼業も再独立も、入社後にやりたくなったら、いつでもできるからです。入社前の面接の場で、わざわざこちらの評価を下げたり、余計な懸念を生んだりする発言をするメリットは皆無です。

それこそ、会社によっては「うちは別に副業OKですが、それでも辞めてしまうんですか?」といった追加質問をしてくるケースもあります。これに関しても、(実際はそうでなかったとしても)揺さぶり質問だと解釈して、回答を曲げる必要はありません。繰り返しになりますが、入社前から「副業も頑張りたいです!」発言に価値を感じる面接官は、本音では一人もいません。

 

内定が出てから入社までの流れ・やるべき事

書類選考 → 2~3回の面接を経て内定が出たら、内定を承諾するか否か、という流れになります。内定承諾から入社までの流れとやるべき事についてお伝えします。

 

内定が出たからと言って必ずしも入社する必要はない

大前提ですが、転職活動を通じて内定を得られたからと言って、必ずしもその会社に入社(転職)する必要はありません。面接を通じて感じたことや、年収などの待遇面などを考慮して「入社するか、辞退するか」を決める形になります。

一般的に、転職活動は数社を受けるだけではなく、同時並行で何社も受けたほうが良いとされる理由はここにあります。

仮に、内定をもらえた企業が1社だけであれば、「その会社に入社するか否か」だけの選択肢となります。一方で、2~3社の内定が出たのであれば「どの企業に入社するか」という形で、より自分の希望にマッチする会社を選ぶことができます。

このため、よほど転職活動に避ける時間が限られている場合以外は、同時並行で複数社の内定をもらえるように動いていったほうが、より良い転職活動が可能となります。

 

内定前後で年収の交渉は可能なのか?

できることであれば、年収交渉をして「少しでも高い年収で入社したい」と考えるのは自然なことです。ただし、よほどの高スキル人材や、今すぐにでも人手が欲しいといった事情でもない限り、基本的には年収交渉によって年収が上がるケースは少ないと考えておいたほうが無難です。

普通の企業であれば、社内規定として給与レンジが設定されており、「同じくらいの年齢や職務を担う人の年収はこれくらい」というのが決まっています。多少、給与レンジに上下の幅はあるでしょうが、その幅の中で「この人に関しては、このくらいの年収であれば自社に来てほしい」という形で年収のオファーが出てきます。

仮に「あと年収が100万円増えれば入社してもいい」とあなたが交渉したとしても、会社側からすると「予算オーバーなので内定を出せない」となる可能性が高いわけです。

 

また、入社後にほかの社員との兼ね合いもあるため、あなたにだけ高額な年収を提示することは仕組み上、難しいのが実情です。

たしかに例外はあり、給与レンジを無視しても来てほしいくらいの人材や、CXO的なポジションであれば年収交渉の可能性は出てくると思いますが、基本的には一般的なポジションであれば交渉によって年収が大幅に上昇することはないと考えておいたほうが良いです。

転職エージェントによっては、ここの「交渉力」を売りにしている会社もありますが、エージェントへの登録者を増やすための広告的な訴求に過ぎないので、そういったエージェントは信用していいのか微妙かもしれません。

 

フリーランス・個人事業主から会社員へ転職する際の年収交渉における注意点

先ほどの事情の通り、転職活動においては「年収交渉」というよりも、「希望年収のすり合わせ」といったイメージのほうが正しいです。

会社員から会社員への転職の場合、現在の年収がわかりやすいので、「現年収+多少の給与アップ」で落ち着くことが多いです。そして、現年収に関しては、内定を出す前の段階で確認が入るケースがほとんどで、スキルや人柄に加えて「自社に来てくれる年収を提示できるか?」も加味されて内定を出す or 出さないが変わってきます。

極端な例かもしれませんが、自社が提示できる年収がMAX500万円だった場合、どんなに自社の募集要件にマッチしている人材が応募してくれたとしても、その人が年収1,000万円であれば、内定を出すことがなかなか難しくなるわけです。

 

フリーランス・個人事業主の場合、基本的に「年商」で語ることが多いので、会社員と同じ定義での年収を算出することが難しくなります。

理論的には、年商から事業における必要経費を引いて自由に使えるお金が、会社員で言うところの「年収」と同じになります。ただ、この場合でも事務所を借りずに自宅で仕事をしていて家賃や光熱費の一部を経費にしている人もいるでしょう。となると、やはり純粋に会社員と同様の年収を出すことは難しくなります。

ここは個人の考え方にも寄りますが、面接の場で年収について聞かれた場合、基本的には「年商」で語りつつも「年収換算すると○○○万円程度です」と答えるのが良いと考えています。(私も実際にそうしていました)

年商=年収ではないのは当然ですが、一方であなたが生み出している価値という観点では、年商をアピールポイントとして語ることは決して悪いことではないからです。この考え方であれば、仮に年収換算したときになかなか厳しい年収であったとしても、数字を大きく見せることができ、オファー年収を高めに出してもらえる可能性も上がります。

 

一点だけ補足をしておくと、仮に年収換算したときに「年収100万円」といった厳しい金額であったとしても、だからと言ってオファー年収が100万円になるわけではありません。これは逆もしかりです。

転職面接において年商や年収を確認する意図としては、あくまでも現状の年収と乖離がありすぎるオファーによってお互いの時間を無駄にしないためのすり合わせの意図があります。

 

入社日の調整と既存クライアントへの報告を行う

内定が出ると、内定承諾前に条件面談があります。この条件面談の中で、勤務体系や年収を提示され、その内容を受ける場合は1週間前後で内定承諾の意思を示す形になります。

条件面談の際に、入社日に関する交渉・すり合わせも行われます。会社によって「すぐにでも入社して欲しい」という会社もあれば、1~2ヶ月先の入社日を調整できる会社もあります。

あなたがフリーランス・個人事業主として行っている事業形態にもよりますが、クライアントワークを行っていて既存クライアントとの契約期間が残っている場合は、それらを加味して入社日を相談する形になります。

入社日が決まったら、既存の契約クライアントに対しては事情を説明し、いつまでなら業務を実施できるか、業務の引継ぎをどのようにするかを決めていきます。

 

入社までの事務手続きについて

フリーランス・個人事業主から会社員へ転職する場合、入社する企業に対してだけでなく、そのほかの方面でも事務手続きが必要になってきます。具体的には以下の内容に関して手続きが必要です。

  • 国民健康保険・国民年金
  • 賃貸契約
  • クレジットカード
  • 証券会社(iDeCo、NISA)
  • 各種ローン

 

国民健康保険・国民年金の変更手続きを行う

入社日が決まったら、国民健康保険・国民年金に関して変更手続きを行う必要があります。フリーランス・個人事業主の人は、自分自身で年金を収めていますが、企業へ入社すると、社会保険に加入して保険料が給与から天引きされる形式に変更されます。

具体的にどのような手続きが必要になるか、については、都道府県庁・市役所の窓口や年金窓口に電話で質問すれば教えてもらえます。

たしか私が手続きをした当時は、国民年金は近くの年金事務所まで出向いて手続きが必要だった記憶がありますので、早めにどのような手続きが必要か確認して対応することをお勧めします。

 

賃貸契約・クレジットカード・各種ローン・証券会社などの勤務先変更

賃貸の契約やクレジットカード、各種ローンなど金融系の登録情報は、勤務先変更が必要なケースも多いと思います。このほか、証券会社なども勤め先の変更が必要になります。

自分が利用しているサービスの中で勤務先変更が必要になりそうなものは忘れずにリストアップして、できるだけ早めに変更するのが良いと思います。特に、入社直後は新しい仕事に慣れるまでバタバタすると思いますので、変更リストをつくっておき、忘れないように対応していきましょう。

 

iDeCoは掛け金が変わる可能性があるので要確認

NISAに関しては、証券会社の登録情報を変えるだけで問題ないと思いますが、iDeCoに関しては掛け金自体の変更が必要な可能性もあります。

フリーランス・個人事業主の場合、iDeCoの掛け金は月額6.8万円(年額81.6万円)がMAXですが、会社員の場合は上限が低くなります。

会社員のiDeCo掛け金の上限は、月額1.2~2.3万円といった形で企業によって異なります。詳細は割愛しますが、企業型DC(確定拠出年金)があるかどうかなど、企業の福利厚生によって上限金額が変わってきます。

掛け金の上限については、入社する予定の企業に確認すれば教えてもらえます。

「フリーランス・個人事業主としてiDeCoをやっていますが、御社に入社させていただいた場合、掛け金の上限はいくらになりますか」といった形で確認すれば良いでしょう。条件面談がある場合、その場で確認しても良いですし、別途メールなどで問い合わせをしても良いと思います。

実際には、入社後に掛け金変更の手続きをする形になりますが、これ自体はご自身がiDeCoを運用している証券会社に電話や書面で手続きをすることになります。

 

個人事業の廃業届を出す必要はない

フリーランス・個人事業主として開業届を出して事業を行っていた場合、会社への入社時に廃業届を出すべきか悩むかもしれません。

結論としては、特別な理由がない限り、廃業届を出す必要はないです。個人事業主の開業届に関しては、その後、事業を行わずに休業状態になっていても特に問題が生じることはありません。

今後、副業・兼業として、あるいはまた独立する場合に、あらためて開業届を出すのは非効率なので、廃業させずに残しておけば良いと個人的には考えています。ちなみに、私自身もとくに廃業届は出していません。

 

フリーランス・個人事業主から会社に入社したときの正しい立ち回り方

フリーランス・個人事業主から会社員へ転職すると、いろいろな面で環境変化に驚くことも多いと思います。

私も個人事業主から約5年ぶりに会社員へ戻った時はいろいろ思うところもありました。私自身が意識して良かった点・失敗した点を踏まえて、よりスムーズに会社に馴染めるような立ち振る舞いについて解説していきます。

 

フリーランス・個人事業主としてのプライドは捨てる

自分ひとりで事業を行い、ご飯を食べていたことは大いに自信を持って良いことだと思います。ただ、そのプライドを全面に出してしまっては“単なる嫌な奴”になってしまうので注意が必要です。

会社員経験しかない方からすると、フリーランス・個人事業主は未知のキャリアです。人によっては、もしかすると身構えて接してくる人もいるかもしれません。

そんな時にあなたが「自分は一人で事業をやって飯を食ってたんだ」みたいなプライドで接してしまっては人間関係がうまくいきません。

 

非効率や理不尽を受け入れる

「会社」という場所は非効率や理不尽に溢れています。

無駄な会議、無駄な資料などなど……、自分ひとりで事業を行っていたら間違いなくやらないような不要な仕事も多いのが事実です。ただし、これに関しては「そういうものだ」と割り切って受け入れるべきです。

おそらくフリーランスから会社員に戻って最初のころは、非効率や理不尽に対して、相当なストレスを感じると思います。しかし、これを指摘しても何もいい事は起きません。「今までのやり方にケチをつける反乱分子」と思われるだけです。

会社員→会社員への転職時も、この辺は指摘しないほうが良いのですが、フリーランス・個人事業主→会社員の場合、より一層、この手の指摘をした場合のデメリットが大きくなります。ただでさえ、フリーランスは別の人種だと思われています。そこにきて、今までのやり方を否定されたら、いい気持ちになる相手は皆無でしょう。

 

最初の半年~1年は絶対に改善提案をしない

本来であれば、無駄の排除や改善は企業にとっても有益ですし、どんどんやっていくべきです。しかし、転職してから最初の半年~1年は「郷に入っては郷に従え」の精神で、改善提案などはしないことを絶対にお勧めします。

改善とは、良くも悪くも「過去のやり方の否定」なのです。

入社したばかりで、まだ仕事も一人前にできないような人がする改善提案は、たとえ120%正論であっても嫌われるだけです。このため、少なくとも半年間は「目の前の仕事をしっかりまっとうする」ことだけに集中したほうが良いです。

 

また、既存のやり方にケチをつけるということは「今まで以上の成果を出せる自信がある」と捉えられます。要は、変に改善提案を行うことで、職場での人間関係が悪くなるのと同時に、あなたの仕事に対する評価もシビアになります。

少しズルい考え方かもしれませんが、正しく評価してもらうためにも、改善提案は一人前に仕事ができるようになってからにしましょう。

なお、入社時に「今までの経験を生かして改善できる部分があれば、どんどん指摘してね」などと上司から言われるかもしれませんが、それは建て前です。

 

周りの同僚・上司を敬って素直に教えを請うべし

転職者として会社に入社する場合、同僚や上司が年上ばかりではないケースも多いです。それこそ、年下の上司のもとで働く場合もあるでしょう。

入社年は自分のほうが遅いのにもかかわらず、相手が年下という理由だけでタメ口&偉そうな態度で接する人は意外と少なくありません。ただ、あれは間違いなく嫌われる行為なのでやめたほうが良いです。

基本的に、先に入社している人たちは年上・年下関係なく、その会社ではあなたの先輩にあたります。

過剰に気を遣う必要はありませんが、敬意をもって接し、素直に仕事の教えを請うのが良いです。結果的に、そのほうがあなた自身も仕事に慣れやすく、一人前になれるスピードも早くなるので処世術としてメリットが大きいです。

フリーランス・個人事業主が正社員に転職する際のQ&A

フリーランス・個人事業主が正社員に転職するためのステップを進んでいく際によくある質問に対して、私の実体験をもとに回答していきます。

 

求人応募は一度にどのくらいまとめて行うべきか?

短期間で集中して転職活動を終わらせたい場合は、常時10~20社程度の応募中状態を作っておくのが良いと思います。

転職活動における書類選考の通過率は、一般的に20~30%と言われているため、仮に20社応募しても面接に呼ばれるのは4~6社程度です。

フリーランス・個人事業主の経歴や実績にもよりますが、一般的な会社員→会社員への転職活動よりも書類選考の通過率は低くなりがちと考えておいたほうが良いと思います。そうなると、20社くらい応募しても「面接で忙しすぎる」といった状態にはならないと思われます。

また、基本的に年齢が上がれば上がるほど、求められるスキル・経歴はハードルが高くなるため、書類選考の通過率も一般的には下がっていきます。

 

フリーランス期間は履歴書・職務経歴書にどのように書くべき?

きちんとフリーランス・個人事業主として仕事をしていたのであれば、期間にかかわらず「フリーランスとして従事」など記載を行うのが良いです。

一方で、実際は単なる無職期間や休職期間をごまかすために「フリーランスとして働いていた」と記載するのは絶対にやめるべきです。

経歴詐称や倫理観の問題もありますが、それよりも「フリーランス・個人事業主」と経歴に書いてしまった場合、100%その間の仕事内容や学んだことに対して、面接の場で聞かれるようになります。この際に、「実は無職期間で何もやっていなかった…」となると完全に詰みます。

無職期間・休職期間の長さにもよりますが、1~3ヶ月の短期間であれば変にごまかすより、リフレッシュ期間と正直に言ってしまったほうが、あとあと面倒なことにならないはずです。

 

再独立の意向は言うべきか?

フリーランス・個人事業主から会社員に転職するときに、「スキルが身についたらまた独立したい」、「一定のお金が貯まったら会社員を辞めたい」と考えるケースもあるかもしれません。それ自体は別に悪いことではないと思います。

ただし、面接の場で「再度、独立の可能性」について聞かれた場合は「ない」と答えるのが正解です。

ほとんどすべての会社は、少しでも長く自社で活躍してくれる人材を採用したいものです。表向きは「独立志向も大歓迎!」などを謳っていたとしても、それはブランディング上の見せ方であって、本心ではありません。

仮に、社長や役員層が「独立歓迎」の思想を持っていたとしても、いち人事レベルでは「長く働いてくれる人を採用したい」が本音です。なぜなら、人事の人たちは採用コストをかけて入社した人が数ヶ月で辞めたら、自分の評価が下がるだけだからです。

つまり、選考時にほぼ同じ評価の二人がいた場合、「御社でずっと頑張りたいです!」と言っている、長く働いてくれそうな人に内定を出すことになります。

 

まとめ:まずは転職サイトに登録して一歩を踏み出してみるのもアリ

改めて手順をステップバイステップで見てみると、意外とやるべきことが多いように感じてしまうかもしれません。

いきなりすべてを実行するのは、慣れないうちは確かに大変かもしれません。そういった場合は、とりあえず、転職サイトや転職エージェントに一つだけ登録をしてみて、実際の求人を見てみるのも良いと思います。

転職サイト・エージェントへの登録は3分もあれば完了できますし、いざ登録をしてみるとその流れに乗って履歴書・職務経歴書作成などもスムーズに進められる可能性は高いです。

 

人間はどうしても期限が決まっていないと物事を先延ばしにしてしまう性質があります。(もちろん、私もそうです)であれば、半ば強引に自ら期限を作ってしまうのも良い方法だと思います。

例えば、転職エージェントへ登録をした場合、エージェントとの初回面談の設定をすることになります。面談設定を1週間くらい先にしておけば、その日までに履歴書・職務経歴書をざっくりとでも書いてみよう、となるはずです。

そうやって軽く一歩を踏み出してみることから転職活動は始まっていきます。

 

ちなみに、転職活動は、やめようと思えばいつでも自分の意志でやめられるものです。

最終局面で年収などの条件面に納得できないのであれば内定を承諾せずに断れば良いですし、選考段階で何か違うと思えば、次の選考を辞退することもできます。

一度、はじめたからといって内定が出るまで絶対に続けなければいけないものでもありません。ただ、始めてみなければ、内定をもらえることは絶対にありません。

私自身、個人事業主から会社員へ転職したときは「とりあえず、転職活動をしてみて良さそうな会社があれば、会社員に戻るのもアリかな」くらいの軽い気持ちではじめました。結果的にそれなりに良い会社と出会えて、無事、会社員に戻れたわけですが、あのとき軽い気持ちではじめていなければ、今頃、年齢ばかり重ねて路頭に迷っていたかもしれません……。

そういう意味でも、転職活動自体は軽い気持ちではじめてみるのも全然良いのでは、と個人的には思っています。